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未分類 ピアノ ボーカル ギター 2025.02.09
本番の「緊張」を味方にするコツ①
発表会直前、生徒のTさんとS先生のやりとりがとてもためになったので、ここに再現します。
コツ①「緊張の正体って何?」
Tさん
「先生、ちょっとご相談があるんです。ライブや発表会など“本番”のステージになると、どうしても緊張してしまって…。
家で練習しているときはわりと弾けているのに、ステージに立つと手が震えたり頭が真っ白になったりしてしまうんですよね。
どうしたらいいんでしょうか? やっぱり練習をもっとたくさん積むしかないんですか?」
S先生
「うん、その気持ちはよくわかるよ。曖昧なところが残っていると不安になるし、確かに練習はとても大事。でもね、どれだけ練習量を増やしたとしても、“本番の緊張”がゼロになるわけではないんだ。」
Tさん
「えっ、そうなんですか? 練習さえしっかりしていれば、本番でも落ち着いて弾けるようになると思っていました。」
S先生
「そうなんだよ。じゃあ“どうすれば緊張しなくなるのか”の前に、“なぜ緊張するのか”を一緒に考えてみようか。」
Tさん
「はい、ぜひ教えてください! 緊張の原因がわかれば、対処できるような気がするので…。」
S先生
「じゃあまずイメージしてみて。もし1メートル幅の道があって、そこを歩いてみてって言われたら緊張するかな?」
Tさん
「うーん、地面にある普通の道だったら、全然怖くないと思います。」
S先生
「だよね。でも、もしその道が高さ100メートルの場所にあるとしたらどう? 同じ幅の道なのに、一気に怖く感じるでしょう?」
Tさん
「うわぁ…それは考えただけでも足がすくみます。確かに同じ幅でも怖さは全然違いますね。」
S先生
「だよね。“じゃあ高所恐怖症にならないよう、もっと歩く練習をしよう”とはあまり思わないよね?」
Tさん
「そうですね。高さへの恐怖って、ただ歩く練習を増やすだけでどうにかなるイメージが湧かないです。」
S先生
「そうそう。つまり、“練習さえすれば緊張がなくなるわけじゃない”ということ。
もちろん、練習は基本中の基本で重要だよ。
でも高所が怖いのは、もし落ちたら大ケガや死につながるかもしれないという“失う恐れ”を強く意識するからなんだ。
ステージでも同じように、“ミスしたらどうしよう”とか“失敗したら恥ずかしい”という不安が、緊張を生む大きな要因になる。
言い換えれば、緊張の正体とは『何かを失うかもしれない』と感じた瞬間に生まれるものなんだよ。」
Tさん
「なるほど…。“失うかもしれない”って考えたときに緊張が起こるんですね。確かに私はいつも、うまく演奏できなかったらどうしようって思ってしまいます。」
S先生
「そうだよね。じゃあ、そんな不安な気持ちや“失うかもしれない”という意識にどう対処すればいいか――」
ここまででも十分興味深い話ですが、今回の記事は一旦ここまで。
次回の更新をどうぞお楽しみに!
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