音楽をはじめるために
知っておきたいこと-初心者にオススメのギター・ピアノ・ボイトレの話-
ギター
- Home >
- 音楽をはじめるために知っておきたいこと〜初心者にオススメのギター・ピアノ・ボイトレの話 >
- ギター教室内でも人気のクラシックギターケース、Bamに迫る!
ギター 2018.07.02
ギター教室内でも人気のクラシックギターケース、Bamに迫る!
こんにちは!ミオンミュージックスクール ギター講師の黒沼です。
ミオンのギターブログ記事の中で、「楽器と同じぐらい悩む!ケース選び」という記事が結構人気あるんです!
「ギターの音色さえ良ければどうだっていいじゃん!」といった声も聞こえてきそうですが、ケースはあなたの大事な楽器を様々なアクシデントから守り、保護してくれるもの。そう考えると、楽器選びと同じぐらい悩んでもいいのかもしれませんね。
ということで、今回はミオンのギター教室内でも人気のケース、「Bam ハイテックケース」について、私だけの使用感ではありますが紹介をしていきたいと思います。
3層構造の新素材を使用した未来型ギターケース「Bamハイテックケース」
Bamケースは、3層構造の新素材を使用しており、従来のカーボンケース(一層)では得られなかった高い保湿性を実現した新構造のギターケースです。
一番外側のシェルはコーティングされたABS樹脂、中間層のシェルはAirexという発泡体コアという新素材によって保温性、保湿性がコントロールされています。また、この素材の軽量を利用して飛行機や船舶のボディにも使用されています。
そして、内側のシェルは 熱可塑性樹脂(PVC)で、耐水、耐酸、電気絶縁性に優れています。
ケースのカラーは、様々用意されており、限定色などもあります。(私のシルバー、おすすめです!)
ベルトはショルダー型、リュック型の2Wayタイプで持ち運びも楽々!重さは約3Kg。価格は7~80,000円ほどで販売されています。
私がチョイスしたカラーは、「ラ・デファンス」というアルミニウムカラーのものです。
パリ近郊に建ち並ぶ超高層ビル街をモチーフにしたデザインとのことです。う〜む、ダンディ黒沼にピッタリなCOOLなカラーだぜ!(笑)
少し角度を変えると分かりますが、バイオリンの表面板のようなアーチドトップ(ふっくらと盛り上がった)形状となっています。
アルミニウムカラーといっても、ゼロハリバートンのアタッシュケースのような質感ではなく、ちょっとプラスチック感があります。。でも私は好きです、このカラーが一番!超オススメです!
パチン錠(正式名称!)の質感、COOLです!パチンとしたときの音や感触もGOOD!
引っ掛けパチン錠(枠を手で引っ掛けてからパチンとするタイプ)と同じ構造ですが、引っ掛ける必要がないタイプなのがとっても便利!
しかもこのケースの良いところベスト3に入ること、それは「パチン錠が3つしかないこと!」
これは本当に楽々です!ギター練習する気力を削がれることなく、すぐにギターを取り出せます!考えた人、マジ天才!
ギターを守ろうとすると、たくさんロックしておきたくなりますが、このケースは考え方が「引き算」です。開閉部の密閉性を高めることで、パチン錠の数量を減らせてるんでしょうね。もう一度言います。考えた人、マジ天才!ムチシマス グラシアス!!!
取っ手がプラスチック感全開で華奢何ですが、実は通常のハードケースよりタフな気がする。壊れなそう。
この素材も軽量化と耐久性の両立をきちんと狙っているんでしょうね。
持ち手のクッション、質感は百円均一レベルな気もしますがクッション性が高く、長時間持っていても手にマメができたりしないです。
ギターケースが弾き手の指を守ってくれてると思うとほっこりしますね。
ギターヘッド部の辺り。薄っすら入っているライン見えますか?これは「ヘアライン加工」で金属感を出すためにあえてダメージ加工を施してあります。ピッカピカでギラついたミラー加工より、燻んだシルバーが逆にオシャレで好感度アップ↗︎↗︎↗︎
これまた機能的で素晴らしいゴム製の底鋲。普通のケースについている底鋲は、地にケースが直接触れないようにほぼお飾り程度についているのですが、これはケースを立てて手を離してもちゃんと安定するぐらい、底鋲の位置や素材、大きさがよく考えて取り付けられています。
自立したケースを眺めるだけで感動するレベル!これまた考えた人、マジ天才!
ケース背面も、背中に当たる部分をラバーで保護してくれています。
このケース、細部にまでわたる気遣いにギター愛を感じます。
ベルトの接続は「ロック式のカラビナ」というこだわりよう。このクルクルロックまで付いているところが、職人さんのプロ意識を感じます。
でも、この金具が原因でケースに傷が付いてしまったりもしますが。。。
ベルトとカラビナをつなぐ「ナスカン」の質感も「これは壊れないな」と安心できる程のちゃんとした作りとなっています。
ベルトには、「Bam」のロゴが入っています。ロゴが必要か必要じゃないかと言われれば、私は「必要じゃない派」ですが、こういった細かいこだわりは好物です。
ベルトの質感も安っぽさを感じさせません。ただし、このオレンジに抵抗がある方がいるかもしれませんね。私はオレンジ好き派ですが。
ベルトの裏面は、これまたなんちゃんて滑り止めラバーではなく、「本気で滑り止めについて考えました」といった代物です。滑らずしっかりフィットしてくれるから、背負った時のストレスはかなり軽減されます。
ベルトの肩部側はベルトに仕掛けがあって、カラビナがケース傷つけないよう保護される仕様になっています。また、女性など髪が長い方もカラビナなどに引っかけないような気遣いなんだと思います。Bamケースは人にやさしい。
この曲線美、これ眺めながらチビチビと酒飲めたりするやつです。しかもこの曲線は決してビジュアルではなく、機能美なんです。
ぜひ、背負ったときに感動してください。駆け込み電車でダッシュしたとき、ケースが頭にガンガン当たらないことに涙を流すことでしょう。
※電車の駆け込み乗車は大変きけ
ほら、しかも頭部には、「やさしさラバー(勝手に命名)」が付いています。
ほらほら、この曲線で酒飲めるでしょ?
ということで、ケースの外観をお届けしました。
続いてケース内部をご紹介いたします。
Bamケース、オープン♪
写真だと分かりにくいのですが、エポキシ加工されたロゴが高級感を醸し出しています。
ヘッドのガタつきを抑えてくれるクッション。ヘッド周りは、どうしても空間が多くあるため、こういったものがあると安心できますね。
ケース内の生地、短毛でしっとりした手触りでいい感じです。ギターにもやさしそう。
従来のケースは、生地の毛がよく抜けてギターに貼りついたりしていましたが、そういったことは一切なくてストレスフリー。
ネック部には、クッション兼ポーチが付いています。
このポーチも厚手の生地を使用しているため、ちゃんとネックを保護してくれます。
このポーチの収納力はかなり頼りがいあるサイズです。予備弦、チューナー、音叉、メトロノームなどなど、なんでもござれです。私はケースの鍵と弦高調整したサドル2本しか入れていませんが。
ポーチを外すと、このような感じになります。
鍵もちっちゃくて良いデザイン。小さなもの好物です。
ネックの動きを抑えるクッションもちゃんと付いています。
ボディー部も、ギターの外側をそっと支えてくれるようなクッションが付いています。全て抑えなくても、外側さえきちんと保護できればグラつきはなくなるでしょうね。
ギターのサイズによって、付属のクッションを貼り付けて調整します。私は2枚貼り付けています。
でも、ちょっと付属のクッション、多すぎじゃありません?私まだ10個も余っているんですけど。。。
Bamケースの内寸をチェック!
お持ちのギターを入れると、どのようにフィットするか心配ですよね。
ケースの内寸をメモっておきます。どうぞ参考までに。
特許取得の新素材3層構造はこんな感じです。
雨など外からの侵入を抑える枠だと思いますが、ご覧の通り歪んでいます。
これもまた軽量化&衝撃吸収のための弾力なのか。ちょっと気になる部分です。
先ほど紹介した「自立するギターケース」マジ感動!マジ便利!
曲線美、たまらん!
私、ロードバイクに乗るんですけど、クロモリに装備されたシルバーパーツの美しさ眺めてるのと同じような感じ!
※例えが分かりにくいですね。(笑)
ボディ部分は、従来のハードケースより少し厚みがあります。
ケースを収納するときなど、ベルトが意外と邪魔だったりするので、持ち歩かないときはベルトを外しておいた方が美しく収納できますね。
地に横に置いたときも、同じように大きめな底鋲が付いているので安定感バツグンです。
シルバーは、傷が目立ちやすいのが難点です。ちょっとした擦り傷でもご覧のとおりです。
絶対に傷がつかないことはないので、気になる方はシルバーよりブラック系の方が目立ちにくくなると思います。
ケースを背負うとこのような感じになります。
「ケースのてっぺんが頭部とほぼ同じ高さ」というのも、気を使わなくていいいから街を歩いていても楽ですよ。
ジャン!引でどうぞ。
ジャン!バックショットもどうぞ。
もう一度引きで。ジャン!
写真を見ているだけでも素晴らしいフィット感を感じませんか?このフィット感が、歩いているときの疲れをかなり軽減してくれます。
このように前に抱きかかえることもできるので、混雑した電車内でも周りの人に迷惑をかけることはありません。
お気に入りベスト3に入るポイント!「くびれのおかげで片手で楽々持ち上げられる」です。
「取手を持てばいいじゃない」と思うでしょ?
取手を持つとケースは横、または斜めに傾いてしまうため、邪魔になってしまったりするんです。
そこで、このように縦のまま片手で持てると、スイッと移動させられて便利だったりするんですね。
ということで、今回は「Bam ハイテックケース」についてお届けしてまいりましたが、ちょっと熱量あり過ぎましたかね?(笑)
でも、このケースは、誰か一人の天才によって作られたケースではなく、たくさんの人の知恵やアイディア、経験が盛り込まれて完成したものなんだなと感じることができ、私にとってとても満足度の高いアイテムとなりました。
このBamケースは、どこの楽器屋にもあるというようなものではないため、なかなか現物を確認することができなかったりします。
そこで、「大事に楽器を守ってくれる良いケースが欲しい!」と真剣に悩まれている方にとって、このブログ記事が少しでもお役に立つことができ、購入検討の判断材料の一部となってくれれば幸いです。
この記事を書いた講師
黒沼 永道(ギター講師)
もっぱら通勤用ですが、ロードバイクに乗っています。乗ったり乗んなかったりですが、もう7年も経ったんですね〜。そろそろ計画的なチャリ旅を実行していく時が来たのかもしれません。ミオンチャリ部、メンバー募集!
My favorite: Steel Bike(kuromori), De Rosa, Campagnolo,
\ この記事をシェアする /