こんにちは!ミオンミュージックスクール ギター講師の黒沼です。
気温もすっかり落ち着いて、秋めいてきましたね!芸術の秋、到来です!秋の夜長は、クラシック音楽でゆったりと過ごしてみてはいかがですか?
本日、ご紹介するのは、9月24日(日)に下北沢ハーフムーンホールにて開催される、「クラシカルコンサート2017」の演奏曲目についてお話させていただきます。
生の音色を楽しめるミオンミュージック唯一のコンサート!
このクラシカルコンサートは、ミオンミュージックスクールが開校した16年前にはじめて開催されたホール発表会が元になっています。
当時は、キャパシティ500名ほどの中規模ホールで開催されており、クラシックギターやピアノ以外にも、アコースティックギターやピアノ弾き語り、ライトなバンドまで演奏されていました。
完全プロ仕様のPA機材(マイク等の音響機器)を生徒さんたちで協力して機材搬入、セッティング、サウンドチェックしていたあの頃が懐かしい!(回を重ねるごとに生徒さんたちも手際よくセッティングし、音響プロ顔負けの動きができるようになってたんですよ?!)
しかし、たくさんの生徒さんがミオンミュージックスクールに通ってくれるようになり、演奏される曲数も増え、とても1日では終わらなくなったために、現在のような各ジャンルごとの発表会に分散化されるようになりました。※しかし、ジャンルの壁を作りたくない!ミオンミュージックスクールは、オールスター勢揃いの「ミオン祭り」を開催したり?!コチラは、また別記事にてご紹介しますね!
そこで、生まれたクラシカルコンサートは、マイクを使わずに「生音」にこだわり、楽器本来の鳴りやホールの響きを存分に感じられるコンサートづくりを目指しているのです。
この「生音」の繊細な音色を楽しめるコンサートは、クラシカルコンサートだけなんです!
生音を聴くことのメリット
- 弾き方やタッチの種類など細かな音色を聴き取ることで「良い耳」が育ち、自身の演奏力がアップする!
- 演奏者ごとに出音の違いがハッキリわかる!から、真の「楽器を弾く」ということの大切さを知ることができる!
- 演奏者の呼吸や体の動きを感じ、音楽との一体感を味わえる!最高のリラクゼーション効果!
クラシック音楽は寝ちゃうんだよね。。という方も、ぜひ一度この素晴らしい音楽を「生」で体感してほしいです!お待ちしております!
クラシカルコンサート2017 <詳細>
日時:2017年9月24日(日)12:30開場 13:00開演
会場:ハーフムーンホール
住所:〒155-0031 東京都世田谷区北沢4-10-4 TEL 03 6423 1126
最寄り駅:小田急線・下北沢駅(徒歩8分)、東北沢駅(徒歩6分)<新宿駅から8分、新百合ヶ丘駅から13分>
京王井の頭線、下北沢駅(徒歩8分)<渋谷駅から3分、吉祥寺駅から13分>
コンサートプログラムのご紹介
クラシカルコンサートで今回演奏される楽曲をご紹介いたします。
シェリーに口づけ(ポルナレフ)
フランスの歌手、ミッシェル・ポルナレフの楽曲で1971年にリリースされ、日本でもテレビ番組の主題歌やCMなどに起用され大ヒットした名曲。クラシックギターアンサンブルによる演奏で、この軽快なナンバーから元気よくクラシカルコンサートがスタートいたします!
アルハンブラの思い出(タレガ)
クラシックギターの名曲といえば、スペインの偉大な作曲家フランシスコ・タレガの残したこの曲でしょう。本来はクラシックギター1本で演奏される曲ですが、クラシックギターならではの美しい和音による伴奏にのって、ギターアンサンブル特有のトレモロ奏法で主旋律を表現します。
エチュード(コスト)
ギターの偉大な作曲家フェルナンド・ソルから指導を受けていたフランスのギタリスト、ナポレオン・コストによるエチュードです。明るいギターの音色からはじまり、高音〜低音までギターの音域を幅広く使った音作りは、ギターの魅力を存分に引き出された見事な楽曲です。
超絶ダイナミック(吉井和哉)
クラシックだけでなく、ポップスやロックも演奏されます。日本の名アニメであるドラゴンボールの主題歌であり、歌手はあの伝説のロックバンド、The Yellow Monkeyのボーカル、吉井和哉である。普段のレッスンでは、クラシック音楽と好きな音楽をバランスよく練習しています。
カナリオス(サンス)
バロック時代に活躍したオルガニスト、ギタリストのガスパル・サンスの代表作品。彼は音楽教育のために数々の作品を残しているが、現代の作曲家ロドリーゴ(1901-1999)がサンスの曲から何曲か抜粋してまとめ上げつくった曲が「ある貴紳のための幻想曲」である。
25のエチュードから3番(カルカッシ)
ロマン派のギター作曲家、マッテオ・カルカッシはイタリア出身。同時代に活躍していたギター作曲家フェルディナンド・カルリに並ぶ、優れた作曲家である。カルカッシの作風は、ハイポジションを多用する技巧的な楽曲が多いため、現代のクラシックギターの構えにある「左足を台に乗せてヘッドを持ち上げる」フォームの先駆者でもある。
盗賊の歌(カタロニア民謡~リョベート編)
タレガの弟子でもあるスペインのギター作曲家、ミゲル・リョベート。いくつかのカタロニア民謡をギター独奏用にアレンジしたものが有名で、この曲もそのうちの1曲である。
ぶんぶんぶん(ドイツ民謡)
この曲のメロディーは、ドイツに昔から伝わる童謡に歌詞をつけて歌われています。日本に伝わるドイツ民謡は他にも、「かっこう」、「かえるのうた」、「山の音楽家」などがある。
小さな世界(シャーマン兄弟)
誰もが知るディズニーランドアトラクション「イッツ・ア・スモールワールド」のテーマソング。元々は、スローなテンポで書き下ろされた曲だったが、ウォルト・ディズニーの希望で、現在のようなアップテンポな曲調へとアレンジされた。また、曲名も「Children of the World(世界の子どもたち)」から、現在の「It’s a small world(小さな世界)」へと変更され、戦争のない平和な世界への願いが込められている。
サーカスがやってくるよ(田丸信明)
この曲は、目の前をサーカス隊が行進する様子をスタッカート奏法によって表現しています。楽曲のイメージを再現する気持ちで演奏することで、自然と演奏技術が身につきます。同じポジションで演奏できるため、一つのテクニック習得に集中することもできます。
紡ぎ歌(エルメンライヒ)
左手の音が、リズミカルに糸を紡ぐ機械を表現しています。調子の良いメロディーがとてもワクワクしてきます。途中で左手もメロディーを取るようになり、低音と高音のかけ合いも楽しくさせてくれます。和音の表情も多彩で、弾いている本人もとても楽しめる楽曲です。
ホール・ニュー・ワールド(アラン・メンケン)
ディズニーの名画、「アラジン」のテーマソング。宮殿を抜け出し、魔法の絨毯で世界中を優雅に飛びまわる情景が目に浮かびます。作曲家であるアラン・メンケンは、他にも「美女と野獣」や「リトル・マーメイド」など、数々の名曲を生み出している。
風の谷のナウシカ(久石譲)
1984年に発表されたジブリ映画「風の谷のナウシカ」。映画の世界観そのままが音となり、その音を聴くだけで様々な思いが駆けめぐる。やはり映画と音楽のつながりは、切っても切れない関係性である。
Summer(久石譲)
北野武映画「菊次郎の夏」のテーマソング。この曲は、前半と後半のセクションがあるが、元々メインではなかったメロディーを北野監督が気に入り、メインテーマが入れ替えとなった。映画でも様々なアレンジで、このメロディーが流れる。
ねこバス(久石譲)
ねこバスといえば、ジブリ映画「となりのトトロ」にでてくるあのバスのことです。現実の世界ではありえない状況をユーモアに再現しています。リズミカルな伴奏にのって、軽快なメロディーを奏でます。
雨の日のふんすい(ギロック)
アメリカの作曲家ウィリアム・ギロック(1917-1993)は、クラシック音楽以外にもジャズやポップスのセンスも取り入れた楽曲で、聴いている人も作品ばかりです。その美しいメロディーの数々から、音楽業界のシューベルトとも言われています。
わんわん物語メドレー(ペギー・リー、ソニー・バーク
レストランの勝手口で、トランプとレディがスパゲティーを食べるシーンは、いつまでも鮮明に印象が残る名シーンですね。このわんわん物語は、童話が原作ではなく、ディズニー初のオリジナル作品です。この名シーンで流れるテーマソングは、優しくもおおらかに歌い上げるカンツォーネです。
ポカホンタスメドレー(アラン・メンケン)
映画のメインキャラクターは、アメリカ先住民族の娘、ポカホンタス。ウォルト・ディズニーではじめて実在の人物を題材にした映画である。この映画の音楽を担当したのは、「美女と野獣」や「リトル・マーメイド」を作曲したアラン・メンケン。
アラベスク(ブルグミュラー)
ドイツの作曲家、ヨハン・ブルグミュラーが残した「25の練習曲」の中の1曲です。練習曲ながらもどれも美しいメロディーばかりで、自然と全身で音楽を表現したくなります。正しい奏法、表現を楽しく学ぶことができる素晴らしい練習曲集です。
くるみ割り人形(チャイコフスキー)
ロシアの作曲家、ピョートル・チャイコフスキーが作曲した三大バレエ音楽の一つ。ドキドキワクワクさせるようなもの、優雅に漂う美しいもの、不思議な世界観をもったもの、つい口ずさんでしまう親しみやすいものなど、様々な曲調で最初から最後まで飽きさせることのない素晴らしい音楽で溢れています。
いのちの名前(久石譲)
ジブリ映画「千と千尋の神隠し」のテーマソング。切なくも力強い芯をもったメロディーは、聴いているだけで安らかな気持ちにさせてくれます。映画音楽と作曲家久石嬢は、本当に切っても切れない関係ですね。
プラネタリウム(大塚愛)
大塚愛の代表作である「さくらんぼ」に次いで、人気の高い曲です。しかし、元気いっぱいのリズミカルなさくらんぼとはまったく違った表情を見せるこのプラネタリウムは、大塚愛がミュージシャンとして新たな一面を感じることができる楽曲です。
Portrait(Enya)
アイルランドのケルト音楽がベースとなり、大自然を感じさせる壮大な世界観を表現している。エンヤのCDアルバムには、シンセサイザーなどを駆使した独特なサウンドが特徴的な音楽の他に、ピアノ独奏のインストゥルメンタル曲も収録されている。
神降(帆足圭吾)
主にアニメやゲーム音楽で活躍している作曲家で、バラード曲からメタル曲まで幅広い名曲の数々を残している。尊敬するアーティストは、「Dream Theater」のキーボディストであるジョーダン・ルーデスであることから、鍵盤へのこだわりも半端ではないはずだ。
休息(MONACA)
幅広く音楽と関わる会社、「MONACA」の楽曲。最先端の技術、テクノロジーを駆使して、新しい音楽の可能性を追い求めている。
ゴッド・ファーザー~愛のテーマ~(ニーノ・ロータ)
これもまた映画の世界観そのままの音楽です。ドラマチックなメロディラインは、波乱万丈な人生そのもの。作曲家は、映画太陽がいっぱい同様、ニーノ・ロータ。
美女と野獣(アラン・メンケン)
曲名通り、ディズニー映画「美女と野獣」のテーマソング。かけ合うメロディラインはまるで会話をしているかのよう。歌いだしては、相手の声を待って、共に歌い上げる。本当に素晴らしい楽曲です。
MAPLE LEAF RAG(スコット・ジョプリン)
ラグタイムの王といえば、「スコット・ジョップリン」。リズミカルな伴奏に乗って、軽快なメロディを奏でます。聴いている人はとても楽しいのですが、演奏者はずっと弾きっ放しで大忙し!
亜麻色の髪の乙女(ドビュッシー)
一音一音を大切に弾きたい楽曲。フレーズ同士のつながりだけでなく、一音一音に意味をもたせながら演奏する楽しさがあります。絵に描いたようなドビュッシーの音楽をお楽しみください。
ジャック(ピアノジャック)
→Pia-no-jaC← といえば、ピアノとパーカッション(カホン)によるユニット。アグレッシブに演奏するスタイルが特徴的。ピアノもずっと速弾き!カホンもずっとダカダカダン!休む間もなく、エキサイティングな音楽を楽しむことができる。
アラベスク第1番(ドビュッシー)
次々と流れる美しいアルペジオが印象的な楽曲。まるで絵画を見ているかのような音楽は、ドビュッシーならではの世界観である。その情景を表現するためには、繊細できめ細かい演奏技術が必要になる。
お砂糖ひとさじで(シャーマン)
映画「メリー・ポピンズ」の音楽といえば、「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」が思い浮かぶが、実はこの「お砂糖ひとさじで」がメインテーマの音楽である。作曲家であるシャーマンは、あの「イッツ・ア・スモールワールド」の作曲家でもある。
太陽がいっぱい(ニーノ・ロータ)
1960年にイタリアとフランスが共同で制作された映画「太陽がいっぱい」のテーマソング。ニーノ・ロータ自身はあくまでもクラシック作曲家にこだわっていたが、彼の作る映画音楽は多くのファンをつくった。
Allegro Vivace(Giuliani)
イタリアの作曲家・ギタリストのマウロ・ジュリアーニは、その後ウィーンへも活動の拠点を移し、ベートーヴェンやロッシーニなど有名な音楽家たちとも交流を持ち、共に活躍をしていた。
小さなロマンス(ルイゼ・ワルカー)
女流三大ギタリスト(アニード、プレスティ、ワルカー)の一人として活躍していた。低音が朗々と歌い上げるメロディのセクション、歯切れ良くも切ないメロディのセクション、アルペジオにのって奏でるメロディセクションなど、3つのセクションからなっている。
リュート組曲第1番よりブーレ BWV996 (バッハ)
音楽の父であるバッハの時代には、ギターが楽器として普及しておらず、バッハの作品の中でギターのために書かれた曲はない。しかし、リュート組曲をはじめ、ヴァイオリン組曲、チェロ組曲など、バッハの作品はクラシックギタリストたちによって数多く演奏されている。
ワルツ Op.32 No.2 (ソル)
ソルは、ギター業界全体の演奏レベル向上を目指し、ギターの構造や特徴を活かした数々の素晴らしい作品を残し、「ギター界のベートーヴェン」と言われるほどまでになった。和声感覚を学ぶなら、ぜひソルを弾いて身につけてほしい。
サンバースト(ヨーク)
ギター重奏 LAGQのメンバーでもあるアンドリュー・ヨークの代表作。1弦と6弦は通常「E(ミ)」だが、「D(レ)」に下げて演奏する。また、クラシックギタリスト木村大のために作曲された「ムーンタン」もまた同じチューニングで演奏可能となっている。
盗賊の唄(リョベート)
とてもメロディアスで親しみやすい曲だが、伴奏とメロディをうまく弾き分けながらつないで演奏することはなかなか難しい。また、ハーモニクスでメロディを奏でる部分も印象的である。
聖母の御子(リョベート)
ギターの父、フランシスコ・タレガの弟子だったミゲル・リョベートが、カタロニア民謡の中から数曲をギターアレンジしている。リョベート本人の演奏は、今現在でもCDとして音源が残されている。
楽しみを希う心(マイケル・ナイマン)
フランス・ニュージーランド、オーストラリアの共同制作による映画「ピアノ・レッスン」。音楽を担当したマイケル・ナイマンは、このピアノ・レッスンから注目されるようになり、今現在も様々な作品を生み出し続けている。
12のスペイン舞曲集よりオリエンタル Op.37-2(グラナドス)
スペインの作曲家・ピアニストである。まさにスペインの情景が浮かぶような独特の響きは、クラシックギターでの演奏もこちらがオリジナルなのでは?と思ってしまうほどぴったり合っている。
午後の旅立ち~夢の中のウェディング(P.セネヴィル & O.トゥッサン)
1980年に世界各国で大ブレークしたフランスのピアニスト、リチャード・クレイダーマン。全盛期には年間で300日の世界ツアーを行っており、日本でも瞬く間に人気急上昇のアーティストとなった。このクレイダーマンシリーズは、中学・高校ギター部の学生たちにも人気で、よく演奏されている。
マイ・フェイバリット・シングス(リチャード・ロジャース)
映画サウンドミュージック マリアの歌声も、ジャズサックス奏者のジョン・コルトレーンの音色も、JRのCM「そうだ 京都、行こう」の音楽も、どのマイ・フェイバリット・シングスもそれぞれのカラーがある。今回は、弦楽四重奏版の楽譜をギター用にアレンジして演奏します。
トリオ・ソナタ(サンマルティーニ)
イタリアの作曲家、サンマルティーニの「リコーダーと通奏低音のためのソナタ第2番へ長調」。各パートのかけ合いや絡みが見事な楽曲で、明るくもバロックらしい重厚な響きも心地よい楽曲。
二つの日本の風景(早川正昭)
石川県民謡の御陣乗太鼓と、栃木・群馬民謡の八木節からなる楽曲。前半の御陣乗太鼓では、ギターを打楽器のようにノックして演奏し、様々なリズムを表現する。また後半の八木節は、日本ならではの力強いメロディーラインが特徴である。
スパニッシュコーヒー(ミルズ)
学校ギター部といえばこの曲!というほど有名なアンコール曲。楽曲の後半には伴奏パートがラスギャード奏法でリズムをまくし立てエキサイティングなフィナーレを迎える。パーカッションとして入るタンバリンもまた、この曲の花形楽器である。