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ボーカル 2018.01.25
ボイトレで鼻呼吸をオススメする理由は?
こんにちは!新年会続きで新年を祝い過ぎているボーカル講師の岡田です!
今日のテーマは『鼻呼吸』。
健康にも良いと最近何かと注目されている『鼻呼吸』。
人間はもともとは鼻呼吸なのに大人になるにつれて口呼吸を覚えてしまうそうです。
これってボイトレの『腹式呼吸』とも共通する話なんです!呼吸も赤ちゃんの時はみんな腹式呼吸で行なっているのに言葉を覚えて会話をするようになると胸式呼吸になるといわれています。
ボイトレにおいても必ず鼻呼吸というわけではないのですが少なくとも『鼻呼吸』の習慣を身に付けておくことを推奨しています。
鼻呼吸にはいろんなメリットがあるんですよ!
今日はそんな鼻呼吸のお話です。
ボイトレ時に鼻呼吸をオススメする理由
ボイトレでは歌唱力を身につけるための発声方法やコツについて教わることが多いのですが歌う根底にある『呼吸』も大切です。
よく議論されることも多い『歌う時は口呼吸なのか?鼻呼吸なのか?』。
確かに鼻呼吸には喉にとってのメリットもたくさんありますし、習慣にしておくことは良いことですが必ず鼻呼吸が良いというわけでもありません。
次で詳しく解説していきたいと思います。
必ずしも鼻呼吸が良いというわけではない
前述したとおり、歌う時は鼻呼吸が必ず良いというわけではないのです。
鼻呼吸、口呼吸それぞれに特徴(メリット・デメリット)があります。
鼻呼吸の特徴
・口が乾燥しにくくなる。
・腹式呼吸になりやすい。
・鼻腔の響きが良くなる。
・健康にも良い。
・素早く吸えないというデメリットもある。
口呼吸の特徴
・喉が乾燥しやすくなるため喉に負担が大きい。
・顎や喉に力が入りやすく胸式呼吸になりやすい。
・素早く空気を吸い込めるというメリットもある。
このようにそれぞれに特徴があり、基本的には『鼻呼吸の方が良い』とはされていますが鼻呼吸は素早く空気を吸えないというデメリットもあるため、歌と歌の間がなく息継ぎが必要なフレーズやアップテンポな曲調の場合は口呼吸で吸い、ゆっくり吸える時には鼻呼吸で吸うというように使い分けができるのが理想です。
鼻呼吸の習慣を身につける方法
歌う時の呼吸方法はその場に応じて使い分けられると良いですね。
とはいえ、ボイトレに通われる方たちを見ていても結構、口呼吸がクセになっています。
ここでは鼻呼吸を身に付けるための方法をいくつか挙げていきたいと思います。
人気の口呼吸対策は『あいうべ体操』!
日本だけに留まらず、世界的にも広がっている『あいうべ体操』。
この体操は口呼吸から鼻呼吸に移行するために考えられた体操なのです。
あいうべ体操のやり方
①「あ」の形で大きく口を開く。
②「い」の形で口を大きく横に広げる。
③「う」の形で口を強く前に突き出す。
④最後に「べー」と舌を突き出して下に伸ばす。
これを一日に10セット〜行なうようにしてみてください。
舌や表情の筋力もついて鼻呼吸しやすくなります。
ボイトレでもできる!息継ぎ練習に鼻呼吸を取り入れてみる!
せっかくボイトレするなら健康にも良い鼻呼吸の練習も兼ねてやりたい!と思い、実際にボーカルレッスンにも取り入れている方法です。
①メトロノームを用意します。
②メトロノームに合わせて腹式呼吸で3拍息を吐きます。
この時、横隔膜が下がった状態がでいるように気を付けてください。
③4拍目の表で全身の力を抜き、4拍目の裏で息継ぎをします。
この時の息継ぎを「鼻呼吸」で行なうという練習です。
参考例)
④1小節できたら①〜③の流れを2小節、3小節と繰り返してください。
慣れてきたら1小節ごとに口呼吸と鼻呼吸を交互に行ってみましょう。
歌の最中にもとっさに鼻呼吸と口呼吸を使い分ける練習になります。
専用の鼻呼吸テープを活用してみる!
鼻呼吸が健康に良い!とうたわれるようになった近年、鼻呼吸の習慣を身に付けるための便利な鼻呼吸グッズが薬局などでも売られていますね。
こういったグッズを活用するのもアリですね!
マスクを着用する!
マスクを着用すると多少の息苦しさを感じて口呼吸しづらくなります。
マスクは喉の加湿にも効果的ですので日常的なマスク着用はオススメです。
耳鼻科で相談する。
花粉症や鼻炎をお持ちの方は口呼吸の習慣がつきやすくなります。
私もそうですが花粉症の時期などは本当に鼻で呼吸できなくて大変!
そういった方は普段から耳鼻科で治療してもらいましょう。
歌にとっては鼻呼吸と口呼吸、どちらが良いとはやはり言えません。
しかし、ボイトレで上手に使い分けるためにも鼻呼吸の習慣を普段から身に付けておくのは良いことです。
今日ご紹介したような方法で鼻呼吸の習慣を身に付けてください♪
それではまた〜!
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この記事を書いた講師
岡田勇志(ボーカル講師)
ヨガや体幹トレを取り入れた「これが歌の練習?」と思われるようなユニークなボーカルレッスンをします。
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